刃物屋

とある刃物屋の話

切れ味

(少々音質が悪いです)

クレジット

原作:ひなた春花(とある刃物屋の話)

ロジカリズム様(https://hina-logica.com/

脚本・演出 ピア子(https://twitter.com/piaco_Pf

刃物屋:くれは(https://twitter.com/KurehaYukito)
クゼ:ミランダマックス(https://twitter.com/miranda008012)

マツリ:梨雛(https://twitter.com/mmxr_sleeps)
ツグト:金城たわし(https://twitter.com/tawashi_tawa)
コザト:ささき(https://twitter.com/SSaK_1710)
ギスケ:花岡雨空(https://twitter.com/amachikiTsubaki)

音楽・SE
ひなたの音屋さん様
https://hina-logica.com
On-Jin~音人~様
https://on-jin.com/
フリー音楽素材 H/MIX GALLERY MENU様
http://www.hmix.net/
MusMus様
http://musmus.main.jp/about.html

くれはサイト:https://t.co/hvVMyYW08g?amp=1
梨雛サイト:https://ajisaitea.wixsite.com/hortensias
金城たわしサイト:https://t.co/EbrW9xsNSh?amp=1
天川ちひろサイト:https://t.co/WvO6vreaeq?amp=1

人造人間の独白

 人間が、憎かった。
 オレを縛って、モノとして扱った奴らがひたすらに。
 だから壊した。壊し続けた。
 上がる悲鳴、築かれる死体の山。でもオレの今までを奪ったのは、”オレ”を造ったのはコイツらだと。そう思うと怒りと憎悪に支配され、体が勝手に動いていた。

 憎いのはオレを造った奴であって、今殺している奴らではない。
 そう意識がありながらも「人間とは分かり合えない」と思い破壊の限りを尽くした。

 「…オレの過去なんて、ちっぽけなもんだろ。憎むべき相手すら見失い、力任せにありとあらゆるものを人間から奪った。」

 罰が、欲しかったんだ。
 …けど、コイツは真剣に聴いていた。
 「ボクらが犯した罪と、君が犯した罪は、違うものだと思うよ。罰を受けるべき、なんてことはボクには言えないけれど、でも君が辛かったのはよくわかるから。」
 「君は君なりに、ボクらの罪を清算しようとしたんだ。」
 …考えが甘い。しかし心のどこかで、そう思っていいのかと、寄りかかってしまいそうな自分がいることが悔しい。
 「…オレは、どこかで必ず罰を受けるべきだ。」
 できれば、お前の知らない所で。遠いどこかで、と続けた。
 案の定、コイツは哀しそうな、複雑だと言ったように膝の上で手を握りしめて黙ってしまった。


 人間は嫌いだ。でも、コイツは今までのヤツらとは違うのははっきりわかる。どうしようもない犯罪者のオレにすら手を差し伸べようとしている。
 世間じゃ、コイツのことを馬鹿だと嗤う奴らがいるのだろう。犯罪者に手を差し伸べる奴なんて、もはや共犯者だ。それに、オレはコイツの家族を……。

 …沈黙が続く。お互いに考えてることはある。だが、それをどう表現していいか分からない。伝えてしまってもいいのかすら分からない。そんな静寂だった。

 「ねえ、ノワール」
 先に、ブランが口を開いた。
 「君は、幸せになりたいかい?」
 口をつぐむしかなかった。そんな資格なんて、今更どこにもない。幸せを奪った奴に待ち受けているものがどんなものか、コイツでさえ知っているというのに。
 まだそんなことを、オレに問うのか。


 「全てのしがらみがないとしよう。君が誰も殺していない、1人の”普通の少年”だったとしよう。……君は、幸せになりたいかい?」
 「……一度だけ、夢見たことがある」
ブランがこちらを見つめ、話の続きを待っている。
 「何故造られたのか。人間とはどういう存在なのか。一度だけ、冷静になって考えた。」
 それは、今まで自分が信じてきた正義を裏切る行為だった。


 「考えてわかったのは、オレはどこまでも孤独だということだ。罪を犯した。もちろん同じ身体の仲間すらいない。人間を殺せば殺すほど、自分を孤独へ追い詰めていた。」
 それは、おそらく自傷行為というものだと思う。
 「最初は無我夢中だった。でも、途中で疑問を持った。この行動を辞めてしまった時、オレは一体何のために居るのだろうと。自分の存在意義が無くなるのが怖かったんだと、初めて気づいた。だから、それを搔き消すようにオレはさらに殺しを続けた。」


 …ブランは黙って、オレの独白を聴き続けていた。
 「ある日、願ってしまった。”普通”になれたら、どれだけ楽だろう。消えてしまって、生まれなければどれだけ救われただろうと。」


 それは負のスパイラルだった。生まれることを望まなかったオレは人間を憎み、殺しをすることでしか存在を確かめられず、そして寂しさを感じた時にまた人間を憎む。
 「ブランの言う通り普通だったんなら、オレは幸せを願いながら過ごしてただろうな。…もしもの、夢物語でしかないが」

 「…ねえ、ノワール?」
 「…なんだ?」
 夜のせいか、灯りひとつしかない部屋でブランの表情を読み取るのは困難だった。何を考えているのか、わからない。
 「見つけようよ、存在意義」
 「ううん、本当はそんなものなんてなくたって、君はここに居てもいいんだ」
 表情は見えない。しかし優しい口調で、ブランは続けた。
 「いつか、罰を受けるべき。たしかにそれは間違いじゃない。ノワールの中の精一杯の誠意で、罪滅ぼしだ。」
 「でも、罰は自傷行為のためのものじゃない。せめて、君のその自己嫌悪がなくなるまでは、罰は受けるべきじゃない」
 ってボクはそう思うなあ、と恥ずかしそうにブランは付け加えた。
 「…甘いな、おまえは」
 どこか、肩の荷が降りた心地がした。
 自己嫌悪がなくなるまでは、オレは幸せを願っても良いのだと。
 初めて、許された気がした。
 オレは、自分が生きていることを許せていなかったんだ。それを今、コイツに教えられた。


 …ありがとう。
 聞こえないくらいの声でつぶやいたつもりだった。
 「どういたしまして」
 ブランは律儀にオレの言葉を拾った。 

 これからどうなるか、なんてわからない。もうすぐそこに罰はあるのかもしれない。

 だが、今夜。1人の人間に許された今夜だけは、この自由を、幸せになりたいという願いを噛み締めていたいと思う。

2021/2/3 レイアウト変更

2023/04/05 加筆修正

出会いの話

 ある日のこと、なんてことない休日。天気は快晴、絶好の収穫日和とはこのことだ。

 ボクは山できのみの収穫をしていた。どれもボクが自主栽培しているものだ。真っ赤なラズベリー、青黒いブルーベリー。果実のツヤが、そのみずみずしさを謳っていた。

 その日は少し拾い物をして帰ろうとしていた。自分の目に入った興味深いものを拾い、家に持ち帰る。ボクの癖だった。

 山奥まできて拾い物を終え、そろそろ帰ろうとしていた時。

 …出会うべきじゃなかったのだろうか、出会うことが運命だったのだろうか。

 帰り道、黒い”何か”を山奥で見つけた。その”何か”が息をしていることで、初めてそれが生き物だとわかった。

 「大丈夫かい…?」

 間を取りつつ声をかける。
 …返事はない。
 その黒い生き物は人間のように見えた。というのも、そう呼ぶにはあまりにもかけ離れた姿をしていたから。
 焼けただれ赤黒く変色した肌、ボロボロになり元の色すらわからないただの布切れになっている服。開きっぱなしだが見えていないのだろう、真っ赤な瞳が時折キラキラと日差しで輝いた。
 辺りには焦げた匂いが少ししていた。火事から逃げてきたのだろうか、それにしても酷い有様だ。

 ……もう助かりはしないのは目に見えていた。

 「…?誰だ…」
 「…!」
 吃驚した。もう喋る体力なんてないだろうと思っていた。
 「す、すぐに助けるよ…!まってて」
 そう言って駆けだしてその”少年”に近づいた。

 少年を背負い街へと続く路を進み、街のみんなに声をかけ少年を治療した。少年はその間、一言も言葉をこぼさなかった。
 不思議なことに、街へ着くころには少年の火傷は無くなっており目立つ傷は擦り傷のみで、ちょっとした手当てを施した後自宅のベッドへと運んだ。

 (見間違い、じゃないよなあ…。傷がどんどん勝手に治っていってる…)
 考えた後、ベッドに横たわる彼に声をかけた。
 「君は、何者なの…?」
 「あぁ、死にそうだ。あんたが殺すのか?」
 彼は背を向け、自嘲気味に、鼻で笑いながらボクに聞いた。

 …まるで会話が成立しない。
 「そんなことしないよ。理由がない」
 「じゃあ理由があればやるのか」
 少年はなにかを知っているかのようにボクに聞き続けた。

 「…バシェレリーだったか」

 彼は体を起こし、背を壁にもたれながらこちらを見る。その顔からはなんの表情すらも読み取れない。
 …吃驚した。ボクのファミリーネームだ。もちろん彼が知っているはずがない。どうして…
 「オレが4456日前に食べた人間のツガイの名前だ」
 身体中の血がサーッと引いていくのをを感じた。
 人間の、つがい。

 ボクは両親を10年以上前に”ある事件”で亡くしていた。
 とても有名な連続殺人事件。殺人鬼による怪死体が山のように築き上げられている事件だ。

 ボクの両親はその事件のひとつに巻き込まれ亡くなったと聞いた。
 ある時は鋭利な刃物で、ある時は獣のような爪の後を遺している現場から、複数犯の可能性を挙げられていたが…

 「き、みが、”怪事件の悪魔”…?そん、な、バカなこと…」

 声が上ずり続けている。
 心臓がバクバクと鳴り、考えもまとまらない。 

 「お前の親を殺したのはオレだ。」
 そんなボクにとどめを刺すかのように彼は言葉を続けた。

 「さあ、仇は弱ってるぞ。やるなら今しかねえんじゃねえか?」

 なにを、やるんだろう。

 「殺せよ、殺しちまえ。楽になるだろ?スカッとするだろ?ずっと悩んでたんじゃねえのか?」
 ああそうだ、ボクはずっと悩んでた。

 「…やるよ。使えばいい。」
 カランッと、何かが床に落ちた。少し小さめのナイフだった。

 これを使えば、仇はとれる。
 なにより、これからは怪事件が起こらなくなる。みんな怯えず、また幸せに暮らせる。いいことばっかりじゃないか。やらないわけがない。

 でも、動けなかった。

 「…?なにしてんだおまえ」
 「…ちがう、そうじゃないんだ…!」
 気づいたら、目から涙が出ていた。
 「確かに悲しかったよ、でも仇をとるとか、そんなんじゃない」
 「それに、どんなことをされたって、その人が居ない幸せなんて、絶対に願っちゃダメだ。ダメなんだ…」

 あいつがいなければ、あの人さえいなければ。誰もが思うかもしれない。でもそんなの一瞬の世迷いごとでしかない。
 本当はどうすればいいのかなんてわからなかった。逃げと言われたら逃げだと思う。でも、それでもできなかった。

 あらためて、彼の姿を見た。
 服は咄嗟に着せたボクのものを貸したから、彼の体にとっては少し大きめになってしまっている。
 傷は完全に治ってきているのか、もう苦しい表情はしていない。赤い目が窓からの日差しで揺れ、キラキラとしている。
 普通の少年。おそらく人間でないことは薄々、自分でも気付いている。

 こんな少年が「自分を殺せ」なんて言葉をさっきまで言っていたのだと思うと、なんだかおかしいような不思議な気分になった。普通の人なら信じないのだろう。嘘だろうと、冗談だろうとかわすのだろう。
 彼が言っていることは本当かもしれない。だったらボクにとって因縁の相手だ。
 なら、本当にそんな相手であるのであれば。

 「…傷は、大丈夫?」
 「は?おまえ何言って」
 「だって、もう弱ってもないんだから。結局君のことは殺せないよ。下手したら返り討ちにあいそうだ」
 少し笑いかけながら彼に話しかける。
 「そうだなあ、殺せないんじゃ仕方ないから、その残りの人生でボクの手伝いをしてよ」

 「………は?」
 今にも「アホかおまえは」と言いそうな表情で彼はこちらを見つめている。
 「殺すことはその人の人生を縛ること。じゃあ殺さないから、代わりにボクのわがままで君の人生を縛らせてもらうよ。死んだようなものじゃない?」
 自分でも冴えていると思いながら、少しだけ口角を上げ、彼に提案した。

 「……好きにしろ」
 「じゃあ、今日から君はここの従業員だ。ちゃんと早起きして、早寝して。街のみんなとも仲良くして、ご飯もたくさん食べて、楽しく過ごすことを命令するよ」
 彼は小さく「なんだそりゃ」と言い、それでも一度だけコクンと頷き承諾した。

 「そうだ、君名前は?」
 そういえばずっと気になっていた。無さそうにも見えるけれど。
 「無い」
 予想した通りの返事に、ボクは言った。

 「じゃあ”ノワール”なんて、どうかな」

 「…また、唐突だな」
 「そんなことない。10年も前からずっとあった名前だよ。…ボクの死んだ弟の名前だ」
 「事件に巻き込まれた母親が身籠っていた、ボクの弟になるはずだった子の、名前」

 …暫しの沈黙の後、ノワールはポツリと言った。
 「…そりゃ、なんつー重いもんを頂いたもんかね」
 「重いでしょ。だから、大事にしてね」

 「チーンッ」っと、部屋の外にあるキッチンから音がした。

 弱っていた彼に食べさせようと、パンを焼いていたのをすっかり忘れていた。
 「焼けたみたいだ!とってくるよ!」
 「騒がしい奴だな」

ノワールの言葉を後に、2階から1階に降りキッチンに向かう。

 やっとわかった気がした。自分がノワールに手を下さなかったもう一つの理由。
 敵討ちがどうとか、世界平和に貢献するとか、そういうことじゃない。

 自暴自棄になり「死にたい、殺してくれ」と祈っていた彼を見て思ったんだ。どうすれば彼は救われるだろうと。
 息の根を完全に留める?そのまま逃してまた独りきりにする?
 きっと何をしても彼が救われる瞬間は来ない。彼自身がそれを望まない限り。
 でもボクから行動することはできる。そうすると、では、自分が今与えるべきは罰ではなく温かいパンなのではないか、と。

 「よし!いい色だ」
 オーブンからトレイを取り出し、パンをお皿に並べる。さっそく持って行って2人で食べよう。ここから始めるんだ。ボクも、ノワールも。

2019.5.21 レイアウト変更

2023/04/06 加筆修正

まどろみの名前

 日が沈み、鳥も寝床についた頃。
 1人の少年もまた床につこうとしていた。

 窓を開け、しばし部屋の空気の入れ替えを行う。季節独特の冷たく突き刺さるような風が頬を掠める。しかし、その中に少量の柔らかさがあるのも確かだった。

 庭を見れば黄色の花が揺れていた。何処かの国ではとある花がそろそろ見頃を迎えているらしい。なんという花だっただろうか。

 そんなことを考えていると扉がキィ、と音を立てて開いた。
 「まだ起きていたのかい」
 目をやれば、そこには同居人の姿があった。
 「お前も同じもんだろ」
と、いつものように返す。心なしか、自分の声まで和らいでいる気もした。季節の所為か「気持ち」というものの所為か。

 「もう春が来るんだ、はやいものだね」
気がつけば同居人は隣に来て、同じく庭の花を見ていた。
 「今度の新作は外国の花をモチーフにしようと思うんだ。独特な味でね。今日買い物に行って気に入ったから材料を早速取り寄せようと思う」
 「へえ、じゃあ明日からに備えてまた早起きか。嫌いじゃねえが、いかんせんやる気がでねえもんだ」
 目を輝かせる同居人にやる気のない返事を返す。のんびりした時間だ、キライではない。

 「まあ、そういうことだからあんまり夜更かししたり風邪引くようなことしちゃダメだよ。これ、置いていくね」
 そう言って同居人はマグカップを置いて部屋から去っていった。
 マグカップに入った液体が月の光をうけて揺れていた。
 窓を閉め、マグカップに口をつける。甘い。独特の香りとはこのことか、と気づく。
 「たしかに美味い。人気はでるかもな…」
ひとりごち、飲み干してからベッドに入る。暖かく、良い夢が見れそうな気がした。

 眠りの淵で「そうか、桜か」と花の名前を思い出した

2020/05/19 擱筆

blanc

ブラン

では、今自分が与えるべきは罰ではなく温かいパンなのではないか、と。

プロフィール

フルネーム ブラン=バシェレリー 

年齢 22歳

誕生日 フェブルアーリガーデン 26 月の日

性別 男

血液型 B

身長 178cm

体重 65kg

出身地 メリュー国グルシア地方

一人称 ボク、私

二人称 君、あなた、○○さん・くん、お嬢様、坊ちゃん

アミュゾンの街でお菓子屋兼喫茶店を営む白羊の青年。一人暮らし。
物腰の柔らかな好青年で、人当たりも良く街の人、特に異性からの人気も高い。
両親とは10年も前に他界しており、それ以降街の人達に本当の息子のように育てられた。悲しい思いはしたが、寂しさは不思議と感じなかったと本人は言う。

ある日果実の収穫中に衰弱したノワールに出会い、彼を店に入れ看病をする。それをきっかけに2人で暮らすようになり、自然とブラン自身の笑顔も増えていった。
街人が言うには、もともと笑顔の絶えない青年ではあったが、ノワールが来てからは時折見せる孤独さも消えていったという。

彼の最大の癖として「拾い癖」がある。ノワールも、そんな彼の気まぐれに巻き込まれた1人である。木の枝から人間まで拾ってくるその癖はおそらく治りはしない手遅れのものだろう。

好きなものはくるみパン。
苦手なものはお箸。

noir

ノワール

あぁ、死にそうだ。あんたが殺すのか?

プロフィール

フルネーム 被験体562

フリガナ ひけんたいふぁいぶしっくすつー

年齢 年齢不詳

誕生日 ノーマガーデン 16 女神フレイヤの日

性別 なし

血液型 繝弱Ρ繝シ繝ォ

身長 157cm

体重 53kg

出身地 ワイアードラボ 第一保管室

一人称 オレ

二人称 おまえ、あんた、テメエ

リーリカ地方北部の森林にある研究所にて生物の生殖細胞遺伝子にさまざまなものを掛け合わせて造られた生物。被験体として投薬実験や「生物兵器」として戦場に送り出されていた。

大規模な山火事により研究所が焼け自由の身になってからは生物の生態系を揺るがしかねないほどの勢いで破壊を尽くしていた。
当時は人間の怪死事件が毎日のように起こり「怪事件の悪魔」として国中を震え上がらせた。

とある事で白羊の青年ブランと出会い、現在は彼の店で(言動がよろしいとはとても言えないが)おとなしく住み込みで働いている。
思考は一般的な常識をもつ良識者そのもの。読書を好み、ブランのもつ書物から街の図書館の文献まで読み漁る。
好きなものは果実ジュースとミルクセーキ。
苦手なものはキノコ(本人曰く「腹を壊し大変苦しい目にあったから」とのこと)